中長編みとは
中長編み(英語でhalf double crochet、略称hdc)は、高さと質感が細編みと長編みの中間に位置するかぎ針編みの編み目です。細編みよりも高く軽やかで、長編みよりも密で丈夫な仕上がりになります。そのため非常に汎用性が高く、帽子、マフラー、ブランケット、セーター、バッグなど幅広いアイテムに適しています。
国際的な編み図ではhdcと表記されます。イギリス式用語ではhalf treble crochet(htr)と呼ばれることもあります。編み図を読む際は、アメリカ式かイギリス式かを必ず確認してください — 編み目の名称が異なります。
中長編みの編み方 — 手順
ステップ1:糸をかける
糸を手前から向こう側へかぎ針にかけます(糸かけ)。かぎ針には2つのループ — 元々のループと新しくかけた糸があります。
ステップ2:かぎ針を目に入れる
段の次の目(または作り目の鎖編み)にかぎ針を入れます。作り目の場合、最初の中長編みはかぎ針から3番目の目に編み入れます。
ステップ3:ループを引き出す
糸をとらえて目を通して引き出します。かぎ針に3つのループができます。
ステップ4:3つのループを一度に引き抜く
糸をとらえて3つのループを一度に引き抜きます。かぎ針に1つのループが残ります。中長編みの完成です。
細編み、中長編み、長編みの違い
| 特徴 | 細編み(sc) | 中長編み(hdc) | 長編み(dc) |
|---|---|---|---|
| 編み入れ前の糸かけ | なし | 1回 | 1回 |
| かぎ針上のループ数 | 2 | 3(一度に引き抜き) | 3(2つずつ引き抜き) |
| 編み目の高さ | 低い | 中間 | 高い |
| 立ち上がりの鎖編み | 1目 | 2目 | 3目 |
| 質感 | 密で丈夫 | 中程度の密度 | 軽やかで弾力性あり |
中長編みが使われる場面
中長編みは密度と作業効率のバランスが良いプロジェクトで人気です。最もよく見つかるプロジェクトは以下の通りです:
帽子やヘアバンド — 中長編みは弾力があり温かい質感を作り出し、頭にフィットします。頭頂部から輪編みで編む定番の帽子には理想的な選択です。
ブランケットやひざ掛け — 細編みより早く編み進められ、それでいて十分に密で温かい仕上がりになります。子ども用ブランケットには中長編みが最適です。
マフラーやネックウォーマー — 質感が柔らかく肌触りが良く、細編みよりもドレープ性があります。
よくある間違いと回避方法
糸かけ忘れ — かぎ針を入れる前に糸をかけ忘れると、中長編みではなく細編みになってしまいます。結果は低く密になります。目に入れる前にかぎ針に2つのループがあることを確認してください。
不揃いな端 — 段の始めに立ち上がりの鎖編み2目を最初の中長編みの代わりに編みます。段の終わりでは最後の目を編み忘れないよう注意 — 端にあるため見落としがちです。
きつすぎる、または緩すぎる編み目 — 一定の糸の張りを保ってください。編み目がきつすぎる場合は大きなかぎ針を試してください。緩すぎる場合は0.5号小さなかぎ針にしてください。
中長編みのバリエーション
後ろ山の中長編み(hdc BLO) — 両方の山ではなく後ろ山だけを編みます。結果として編み物のような際立ったリブ状の質感が生まれます。ヘアバンドや袖口に人気のテクニックです。
前山の中長編み(hdc FLO) — BLOの反対で、前山を編みます。BLOとFLOの段を組み合わせると興味深い質感パターンが生まれます。
中長編みの第3ループ — 中長編みは唯一、編み進める際に編み目の頭に特徴的な第3ループを作る編み目です。この第3ループに編み入れることで編み物によく似た質感が得られます — 帽子やセーターに人気のテクニックです。