編み機とは
編み機は、編む作業を自動化する機械式または電子式の装置です。棒針による手編みでは目を一つひとつ作りますが、編み機はクランクを回す(機械式)か、キャリッジを針床の上でスライドさせる(フラットベッド式)ことで、一度に一列分の目を作ります。その結果、均一なステッチを保ちながら、手編みに比べて何倍もの速さで作業できます。
編み機の種類
丸編み機(シルキュラーニッティングマシン)
針が円状に並び、糸を上から供給することで筒状の生地を作ります。クランクを回して操作します。帽子、ネックウォーマー、靴下に最適です。家庭用モデルにはSentroやAddi Expressがあります。業務用モデルは数百本の針とコンピューター制御を備えています。
フラットベッド編み機
水平な針床(ニードルベッド)に針が一列に並んでいます。キャリッジ(carriage)が針の上を左右にスライドすることで目の列を作ります。セーターのパーツ、マフラー、ブランケットなど平らな生地を編むのに使います。丸編み機より複雑な模様を作ることができます。
シングルベッド — 針床が一つ。メリヤス編みやシンプルな模様を編みます。
ダブルベッド — 二つの針床が向かい合っています。リブ編み、両面模様、二重編みが可能です。
パンチカード編み機
パンチカードで模様を機械的に制御するフラットベッド編み機です。カードが一列ずつ送られ、カードの穴が動かす針を決定します。フェアアイル、タックステッチ、スリップステッチの模様が可能です。人気のヴィンテージ機種にはBrother KH-860やSilver Reed SK280があります。
電子制御編み機
コンピューター制御のフラットベッド編み機です。模様をパソコンから読み込み、機械が自動的に針を選択します。パンチカードの24〜40目制限と異なり、模様サイズに制限がありません。機種はBrother KH-970、DesignaKnitソフトウェア対応のSilver Reed SK840などがあります。
編み機の選び方
| 用途 | 機種の種類 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 機械編みを試してみたい | Sentro / プラスチック製丸編み機 | 約3,000〜9,000円 |
| 高品質な帽子・ネックウォーマー | Addi Express | 約18,000〜30,000円 |
| セーターや複雑な作品 | フラットベッド シングルベッド | 約30,000〜180,000円 |
| 模様入りの編み物 | パンチカード / 電子制御 | 約60,000〜480,000円 |
| 業務用生産 | 工業用 | 約600,000円〜 |
機械編みと手編みの比較
速度 — 編み機は手編みの5〜20倍速いです。帽子一つが3時間ではなく10分で完成します。
均一性 — 編み機は完全に均一なステッチを作ります。手編みは微妙な不揃いさという「味わい」があります。
模様 — 手編みの方が柔軟性があり、ケーブル編み、レース、立体的なテクスチャーが可能です。編み機は針の機構上の制約を受けます。
携帯性 — 棒針はどこへでも持ち運べます。フラットベッド編み机は10kg以上あり、机を一台占領します。
体験 — 手編みは瞑想的でリラックスできます。機械編みはどちらかといえば技術的・生産的な作業です。