保管が重要な理由
毛糸とウール製品には2つの大きな敵がいます。虫と湿気です。虫(衣類害虫)は天然繊維(ウール・シルク・カシミヤ)を好み、その幼虫は繊維に含まれるケラチンを食べます。湿気はカビの発生を促し、繊維を劣化させます。適切な保管は大切な投資を守ることにつながります。良質な毛糸は決して安くありませんし、手編みのセーターは唯一無二のものです。
虫からの保護
シダーウッド(杉・ヒノキ) — 収納スペースにシダーボールやシダーブロックを入れましょう。天然の虫よけ効果があります。年に一度、表面を軽くやすりがけすると精油が新たに放出されます。
ラベンダー — 乾燥ラベンダーを布製の小袋に入れて使用します。香りが良く、虫が嫌がります。毎年交換しましょう。
密閉容器 — フタ付きのプラスチックボックス・ジップロック袋・真空パック袋などを使用します。虫が中に入れません。保管する前に、毛糸や製品が清潔であることを確認してください。虫は汗や食べ物の残りが付いた繊維を好みます。
定期的な確認 — 2〜3ヶ月ごとにストックを点検しましょう。小さな穴・糸くずのような繭・幼虫がいないか確認してください。虫害を発見した場合は、該当の毛糸を48時間冷凍(幼虫を死滅させる)した後、洗濯してください。
湿気からの保護
乾燥していて暗く、風通しの良い場所に保管しましょう。地下室や屋根裏は湿度が変動するため理想的ではありません。リビングや書斎のクローゼットが最適です。特に大切なストックには、シリカゲルの乾燥剤を一緒に入れておきましょう。
紫外線からの保護
直射日光は色を褪せさせます。天然・合成繊維問わず同様です。窓際のオープンシェルフではなく、扉付きのクローゼットや箱の中に保管してください。
毛糸ストックの整理
透明ボックス — 開けなくても中身が見えます。素材・色・プロジェクト別に分類しましょう。
記録をつける — ラベル(ロット番号・素材・推奨針サイズ)を写真に撮っておきましょう。1年後に毛糸を使うとき、詳細情報が必要になります。
先入れ先出し(FIFO)の原則 — 古い毛糸から先に使いましょう。天然繊維はラノリンと弾力性が時間とともに失われます。
完成品の保管
必ず折り畳んで保管 — ハンガーにかけるのは厳禁です(肩の変形・伸び)。セーター・ショール・ブランケットは折り畳んで引き出しや棚に収納しましょう。
保管前に洗濯する — 汗や食べ物の残りは虫を引き寄せます。シーズン終わりには必ず洗濯・乾燥させてから夏の間保管しましょう。
薄紙を挟む — 折り畳んだ層の間にティッシュペーパー(薄紙)を挟みましょう。折り目の跡を防ぎ、空気の流通を確保できます。