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アクリル糸 — 特性、メリット、デメリット、使いどころ

アクリル糸 — 特性、メリット、デメリット、使いどころ

アクリル糸とは

アクリル糸は、石油化学工業の産物であるポリアクリロニトリルから作られた合成繊維です。低価格・お手入れの簡単さ・豊富なカラーバリエーションにより、世界で最も売れている糸です。初心者のほとんどはアクリルから始め、そのまま使い続ける人も多くいます。

特性

リーズナブルな価格 — 天然繊維と比べて2〜5倍安価です。大型プロジェクト(ブランケットなど)や、高価な糸を無駄にしたくない初心者に最適です。

洗濯機で洗える — アクリルは洗濯機だけでなく乾燥機(低温設定)にも対応しています。子供服やプレゼントには大きなメリットで、受け取った方が手洗いをする必要がありません。

低アレルゲン性 — ラノリンや動物性タンパク質を含みません。アレルギーをお持ちの方やヴィーガンの方にも適しています。

フェルト化しない — 縮みやフェルト化の心配がありません。扱いやすい素材です。

豊富なカラー展開 — アクリルは発色よく染色しやすい素材です。ネオン・パステル・杢調など、あらゆるカラーが揃っています。

デメリット

温度調節機能がない — ウールと異なり、水分を吸収しません。暑い時は蒸れやすく、寒い時はウールほどの保温性がありません。

毛玉ができやすい — 使用を重ねると表面に毛玉が生じます。高品質なアクリル(アンチピル加工)は毛玉になりにくいです。

プラスチックのような質感 — 安価なアクリルは「プラスチックっぽい」手触りがあります。プレミアムアクリル(例:Stylecraft Special、Caron Simply Soft)は格段に柔らかい仕上がりです。

環境への影響 — 石油由来の合成繊維で、生分解されません。洗濯時にマイクロプラスチックを放出します。

アクリル vs. ウール

特性 アクリル ウール
価格 低価格 中〜高価格
洗濯 洗濯機+乾燥機対応 手洗い(またはスーパーウォッシュ加工)
温度調節 低い 優れている
伸縮性 低い 高い
アレルギー 低アレルゲン性 刺激を感じる場合がある
フェルト化 しない する(スーパーウォッシュ非加工品)
質感 プラスチックっぽい(安価) / 柔らか(プレミアム) 自然で温かみがある

アクリルを使うべき場面

ブランケット・クッション — 大型プロジェクトには大量の糸が必要です。アクリルはコスパが良く、洗濯も簡単です。

子供服 — 保護者の方に洗濯機で洗えることが喜ばれます。子供は服を汚すものですから。

アミグルミ — ぬいぐるみは洗えて丈夫である必要があります。アクリルは最適な選択肢です。

初心者 — 練習用として安価な糸が最適です。ほどいて編み直しても、費用を気にする必要がありません。

プレゼント — ウールのセーターを手洗いしてくれるとは限りません。アクリルは実用的なギフトです。

アクリルを使うべきでない場面

アウトドアウェア — 体温調節機能が低いため不向きです。冬山ではウールやメリノウールを選びましょう。

高級感のあるプロジェクト — ドレスや上品なショールなど。アクリルは質感やドレープ感が十分ではありません。